習い事の始め方

音楽の習い事を始める前に子どもに聞きたい五つの問い|「やってみたい」の見つけ方

 文:GOLDEN AGE PROGRAM 編集部/監修:たーなー先生(田中直人)

習い事選びで大切なのは、子どもの「やってみたい」を見つけることです。五つの問いかけで、お子さんの気持ちをゆっくり聞いてみましょう。

音楽の習い事を考え始めたら、教室を調べる前に、まず子どもに五つの問いかけをしてみてください。「どんなときに楽しい?」「どんな音が好き?」といった、答えやすい質問で十分です。子どもの返事の中に、「やってみたい」の種が隠れています。ここでは、その五つの問いと、気持ちを引き出す聞き方のコツ、そして相談の進め方を紹介します。

なぜ最初に子どもの気持ちを聞くのか

習い事は、毎日の暮らしの中で続けていくものです。親が選んだものでも、子どもが「やってみたい」と思えなければ、楽しみが育ちにくくなります。反対に、子どもの「やってみたい」から始めると、楽しみながら続けるきっかけになります。

ただし、幼い子ほど「何がやりたい?」と聞かれても、答えにくいものです。選択肢が広すぎるからです。そこで、「楽しい」「好き」「もっと知りたい」といった気持ちを入口にして、小さな問いかけを重ねていく方法が向いています。

GOLDEN AGE PROGRAMは、幼児から小学生のための「声・音楽・英語で話す力」のプログラムです。声と歌、耳とリズム、英語で話す、表現と舞台を、遊びの中で一歩ずつ進めます。始めるときに大切にしたいのは、お子さんの「楽しい」という気持ちです。

五つの問いかけ

問い聞きたいこと返事から分かること
一、どんなときに楽しい?楽しさを感じる場面歌が好きか、体を動かすのが好きか、話すのが好きかの傾向
二、どんな音が好き?好きな音や曲にぎやかな曲か、静かな曲か。リズムか、メロディか
三、だれかに見せたいものはある?表現への気持ち人前で披露するのが好きか、一人で楽しみたいか
四、ちょっと難しかったことは?つまずきやすい点声が出しにくい、人前が緊張する、など
五、おうちでやるのと、先生と会うのと、どっちが楽しそう?学ぶ場所の希望慣れた場所が安心か、新しい場所にわくわくするか

この五つを、一度に全部聞く必要はありません。何日かに分けて、遊びや食事の合間に一つずつ聞くのがおすすめです。子どもが乗り気になった問いだけでも、十分に手がかりになります。

気持ちを引き出す聞き方のコツ

  • 「はい・いいえ」で終わる問いを避ける。「歌は好き?」より「どんな歌が好き?」のほうが、子どもの言葉が出やすくなります。
  • 答えを急がせない。数秒の沈黙は、考えている時間です。待つだけで、思わぬ言葉が出てきます。
  • 返事を否定しない。「それは習い事にならないかな」と思う返事でも、まず「そうなんだ」と受け止めます。
  • 遊びの中で聞く。机に向かって質問するより、歌いながら、散歩しながらのほうが本音が出ます。
  • 絵や身振りも答えとして受け取る。言葉が出にくい年齢には、絵に描いたり、体で表したりしてもらいます。

きょうだいがいる場合は、一人ずつ別の時間に聞きましょう。そろって聞くと、年上の子の答えに引っ張られて、年下の子の本音が出にくくなることがあります。

聞き取った内容は、紙に書きとめておくと、あとで見返せます。子どもの言葉をそのまま書いておくと、教室や園に相談するとき、具体的に伝えやすくなります。

聞き方の例を挙げます。夕食のあと、好きな歌を口ずさんでいるお子さんに、「その歌、どこが好き?」と聞いてみます。「うさぎが出てくるから」と返ってきたら、「うさぎのところ、もう一回聞かせて」と続けます。ここで大人が一緒に歌えば、会話はそのまま歌あそびに変わります。質問というより、興味を分かち合う時間として進めるのがコツです。

反対に、避けたい聞き方もあります。「どうしてできないの?」「お友だちはやっているよ」といった、比べたり責めたりする言い方です。子どもは気持ちを閉じてしまい、本音が出なくなります。「やってみたい」の芽は、安心して話せる雰囲気の中で育ちます。

お子さんの気持ちは、日によって変わります。昨日は「歌いたい」と言っていたのに、今日は「やっぱり絵がいい」と言うことも珍しくありません。その変化も、大切な情報です。一度聞いて決めるのではなく、数週間かけて、くり返し聞いていくと、よく出てくる言葉が見えてきます。

返事を、相談につなげる考え方

子どもの返事が集まったら、それを手がかりに、どんな学びの場が合いそうかを考えます。次のように整理してみましょう。

子どもの返事の傾向考えたい方向
歌うことが好き、声を出すのが楽しい声と歌を中心にした学び
リズムや手拍子が好き、体を動かしたい耳とリズムを遊びの中で育てる学び
英語の歌やことばに興味がある歌とことばを入口に、英語で話す力を育てる学び
人に見せたい、なりきるのが好き表現や舞台につながる学び
家のほうが安心、新しい場所は緊張する自宅から参加できる、オンラインでの学び

GOLDEN AGE PROGRAMでは、家庭はオンラインで全国から参加できます。回数や料金は、お子さんの年齢と希望をうかがってから案内する形です。まず「どんなことを楽しみにしているか」を伝えていただくところから、相談を始められます。

幼稚園・保育園・学校で考えるときは

園や学校で音楽の取り組みを考えるときも、子どもたちの「楽しい」から出発する考え方は変わりません。クラスの子どもたちに、「どんな歌が好き?」「どんな音で遊びたい?」と聞いてみると、取り入れたい活動の方向が見えてきます。

幼稚園・保育園は、クラスの時間や行事に合わせた内容を、導入の相談から決めていきます。小学校・学童・地域の団体は、授業や発表、地域の催しに合わせた形を、場所と人数を聞いて一緒に考えます。子どもたちの様子を先生方から聞かせていただくところから、始めることができます。

相談の流れと、伝えておくと役立つこと

GOLDEN AGE PROGRAMへの相談は、問い合わせフォームまたはLINEから始まります。そのあと、お話をうかがい、受講の開始へと進みます。流れはシンプルです。

  1. 問い合わせ(フォームまたはLINE)。
  2. お話をうかがう時間。希望や、お子さんの様子を伝えます。
  3. 受講の開始。

相談のときには、次のようなことを伝えていただくと、話がスムーズに進みます。お子さんの年齢と、好きな遊びや歌、これまでの習い事の経験、いまの楽しみにしていること、気になっていること。上手に書く必要はありません。五つの問いかけで聞き取った言葉を、そのまま伝えてもらえれば、それが一番の手がかりになります。

子どもの「やってみたい」から、はじめましょう

習い事は、うまくなるためだけのものではなく、子どもが「楽しい」を重ねながら、自分の声や耳、ことばの力に気づいていく時間です。大人にできるのは、その気持ちに耳を傾け、必要なときに背中を押すことです。まずは今日、お子さんに一つだけ問いかけてみてください。

講師はVOICE TRAINER ACADEMYで学んだ認定講師です。声の指導は、たーなー先生のメソッドが基になっています。聞いてみたいことがあれば、気軽にどうぞ。

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