家庭の音楽あそび

子どもの誕生日会を音楽で盛り上げる|歌・ゲーム・進行の組み立て方

 文:GOLDEN AGE PROGRAM 編集部/監修:たーなー先生(田中直人)

誕生日会に音楽を入れると、場の空気がぐっとやわらぎます。歌とゲームの選び方、進行の組み立て方を紹介します。

子どもの誕生日会を音楽で盛り上げるコツは、「全員が参加できる遊びを、短く区切って並べる」ことです。主役の子を中心に、歌う、動く、当てる、聞くを交互に入れると、年齢が違う友だちが集まっても、飽きずに楽しめます。この記事では、誕生日会に向く歌と遊び、進行表、年齢別の工夫、盛り上がらないときの立て直しを紹介します。

誕生日会に音楽を入れる理由

誕生日会では、子どもたちがはじめて会う相手と同じ空間に集まることがあります。最初は緊張していても、一緒に歌ったり手拍子をしたりすると、声がそろった瞬間に、場の空気がやわらぎます。音楽には、言葉を使わなくても気持ちをつなげる力があります。

また、遊びの切り替えにも音楽は便利です。「この曲が終わったら席に戻ろうね」と伝えれば、叱らなくても、子どもは終わりを自分でつかめます。進行役の親にとっても、音楽は強い味方になります。

会の流れを決める、四十分の進行表

時間内容ねらい
最初の五分はじまりの歌と、主役の紹介みんなの声をそろえて、場をあたためる
次の十分体を動かす音楽ゲーム緊張をほぐして、エネルギーを使う
次の十分当てっこ・考えるゲーム静かに集中する時間を作る
次の五分みんなで作る合奏一体感を高める
最後の十分お祝いの歌と、主役へのメッセージ主役が主役である時間を味わう

会の長さは、参加する子の年齢に合わせて調整します。幼児が中心なら、各項目を短くして、休憩を多めに入れましょう。小学生が中心なら、ゲームの回数を増やして、盛り上がる時間を長めにとります。

体を動かす音楽ゲーム三つ

音楽ストップ

曲が流れている間は自由に動き、止まったらそのままのポーズで固まります。主役の子が曲を止める係になると、特別な役割がもらえて、うれしそうな表情になります。ポーズがおもしろい子を、みんなで見つけて拍手すると、動きが大きくなります。

おなまえリズム

輪になって座り、順番に自分の名前をリズムに乗せて呼びます。「ま・お・と」と三拍で手をたたきながら言うと、そのあとにみんなで同じリズムをくり返します。はじめて会う子同士でも、名前を覚えるきっかけになります。

しっぽとり音楽版

スカーフをズボンの後ろにはさみ、曲が流れている間だけ、しっぽを取り合います。曲が止まったら、取ったしっぽを数えます。勝ち負けより、動く楽しさを大切にして、最後は全員のしっぽを集めて拍手で終わりましょう。

静かに楽しむ、当てっこゲーム

イントロクイズ

子どもたちが知っている曲の出だしだけを流し、曲名を当てます。年齢が幅広い会では、アニメの曲、園で歌う歌、童謡など、ジャンルをばらして出題すると、全員に答えるチャンスがあります。

この楽器、なんの音?

楽器の音を聞いて、当てるゲームです。実際の楽器がなくても、手拍子、足踏み、指ならし、グラスをたたく音など、体や身の回りのもので音を作ると、準備なしで遊べます。目を閉じて聞くルールにすると、集中力が高まります。

声のものまねクイズ

動物や乗り物の声をまねして、何のまねか当てます。主役の子が最初の出題者になり、そのあと順番に全員が出題します。人前で声を出す経験にもなり、恥ずかしがりの子も、まねなら参加しやすくなります。

みんなで作る合奏とお祝いの歌

会の後半は、全員で一つのものを作る時間にします。

  • 手作りのマラカスや鈴を配り、好きな曲に合わせてみんなで鳴らす。
  • パートを分ける。「ぞうさんグループは大きな音、ねずみグループは小さな音」と役割を決める。
  • 主役の子が指揮者になり、手を上げたら大きく、下げたら小さく鳴らす。

最後に、お祝いの歌をみんなで歌います。ろうそくを吹き消す前に、主役の子に向けて、一人ひとりが「おめでとう」を声に出して伝える時間を作ると、温かな雰囲気になります。主役の子の顔を見て歌うと、声に気持ちがこもります。

友だちが帰る前の、ありがとうの歌

会のおわりに、全員で短い「さよならの歌」を歌う習慣を作ると、帰り際の気持ちがやさしく整います。歌は、みんなが知っている短い一曲で十分です。歌い終わったら、主役の子が玄関で一人ひとりに「ありがとう」と手をふる流れにすると、会全体がきれいに締まります。

帰り道に口ずさめる歌があると、子どもたちは家に帰ってからも、その日の楽しい気持ちを思い出せます。誕生日会が終わったあとも、音楽が余韻としてつながっていきます。

年齢別の工夫と、盛り上がらないときの立て直し

状況工夫
幼児が多い一つの遊びを短く、同じ動きをくり返す。休憩に静かな曲を入れる
小学生が多いチーム戦にして、合奏や替え歌づくりなど、考える遊びを入れる
年齢がばらばら年上の子に進行や審判の役を任せ、年下の子は答える側にする
恥ずかしがりの子がいる声を出さない役を用意する。曲を流す係や、拍手係など
盛り上がりが落ちてきた好きな歌をみんなで歌う。立ち上がって体を動かす

盛り上がらないときは、無理に次のゲームを始めず、みんなが知っている歌をいっしょに歌うのが近道です。声がそろうと、場の空気が戻ってきます。

前日までに整える、準備のチェック表

準備するもの確認すること
曲のリストはじまり、ゲーム、合奏、お祝いの順に並べておく
スピーカー音量を事前に試して、リビング全体に届くか見る
手作り楽器人数分より、少し多めに用意する
動けるスペース家具を端に寄せて、足元の物を片づける
主役のメッセージカード参加する子から、一言ずつ書いてもらう

主役の子を、いちばん輝かせる工夫

誕生日会の主役は、その子自身です。ゲームの進行でも、曲選びでも、主役の子に決める場面を一つ用意しましょう。「最初の曲は、どれにする?」とたずねるだけで、主役の子は誇らしそうな顔になります。曲を選ぶ、合図を出す、拍手を始める、といった小さな役割が、特別な日の記憶を深くします。

会の終わりに、主役の子へのメッセージを、声に出して伝える時間もおすすめです。参加した子どもたちが、ひとりずつ「おめでとう」「ありがとう」と声をかけるだけで、胸があたたかくなる時間になります。録音しておけば、あとで家族で聞き返せる、素敵な思い出になります。

音楽の習慣を、家庭で続けるために

誕生日会で子どもたちが楽しく歌った経験は、音楽への興味を広げるきっかけにもなります。会が終わったあとも、「あの歌、また歌いたいね」と言う子がいたら、日々の暮らしの中で、歌う時間を作ってあげましょう。

GOLDEN AGE PROGRAMは、幼児から小学生のための、声・音楽・英語で話す力のプログラムです。声と歌、耳とリズム、英語で話す、表現と舞台を、遊びの中で一歩ずつ進めます。講師はVOICE TRAINER ACADEMYで学んだ認定講師で、声の指導はたーなー先生のメソッドが基になっています。ご家庭ではオンラインで全国から受講でき、回数や料金は、年齢とご希望をうかがってからご案内します。GOLDEN AGE PROGRAMについて聞いてみる

よくある質問

準備する楽器や道具は何がありますか。

手拍子や足踏みだけでも遊べます。あると便利なのは、スカーフ、手作りのマラカス、曲を流せるスピーカーです。

人数が少ない会でも楽しめますか。

少人数でも楽しめます。名前リズムや声のものまねクイズは、二、三人からでも盛り上がります。

騒がしくなりすぎるときは。

ささやき声の歌や、目を閉じて聞くゲームを間に入れると、場が落ち着きます。