英語で話す力
子どもが英語を話し出す前に|聞く時間のつくり方と家庭での声かけ
英語を話し出すまでには、たっぷり聞く時間が育ちます。焦らず楽しく聞く環境をつくる方法と、家庭での声かけをまとめました。
子どもが英語を話し出すまでには、まず「聞く時間」をたっぷり持つことが大切です。話すことを急がず、耳に英語の音とリズムが自然に届く環境を整えると、ある日ふと口から言葉が出てくることもあります。聞くことは、話すことの準備ではなく、すでに大切な体験そのものです。
GOLDEN AGE PROGRAMは、「声・音楽・英語で話す力」を柱に、歌とことばを入口として、聞く・歌うから話す、そして表現するへと遊びの中で一歩ずつ進みます。この記事では、英語を話す前の「聞く時間」をどう作るか、家庭で取り入れやすい方法をご紹介します。
なぜ「聞く時間」から始めるのか
私たちが日本語を話せるようになったのも、生まれてからたくさんの言葉を聞いてきたからです。英語も同じで、音とリズムになじむ時間があってこそ、自分の口から言葉が出てきます。
ゴールデンエイジといわれる時期の子どもは、見たもの聞いたものを驚くほどの速さで吸収するといわれています。だからこそ、英語の音にふれる時間を、楽しい経験として積み重ねることに意味があります。
聞く時間は、子どもが「英語って楽しい」と感じる土台にもなります。無理に言わせようとすると、英語に苦手意識を持つことがありますが、聞くだけなら心の負担がなく、安心して耳を傾けられます。話し出すタイミングは子どもによって違うので、その子のペースを待つ姿勢が大切です。
生活の中に英語の音を置く方法
| 場面 | 取り入れ方 | ポイント |
|---|---|---|
| 朝の支度 | 英語の歌を流しながら着替える | 毎日同じ歌にして、繰り返しの安心をつくる |
| 食事の時間 | 食べ物や色のことばを、英語で一言添える | 質問せず、さらりと言うだけにする |
| 移動の時間 | 短い英語の歌やお話を、車や電車の中で聞く | 子どもが気に入った曲を中心にする |
| 寝る前 | 英語の絵本を、ゆっくり読み聞かせる | 意味を説明せず、絵と声を楽しむ |
大切なのは、「勉強の時間」にしないことです。生活の流れの中にさりげなく英語の音を置いておくと、子どもは意識せずに音になじんでいきます。親が完璧な発音で話す必要はありません。一緒に楽しもうとする姿勢が、子どもにはいちばんの刺激になります。
聞く環境は、年齢に合わせて少しずつ形を変えるとよいでしょう。
| 年齢の目安 | おすすめの聞き方 | 大人の関わり方 |
|---|---|---|
| 幼児 | 短い歌、手遊び、絵本の読み聞かせ | 抱っこやひざの上で、動きと一緒に楽しむ |
| 小学校低学年 | 歌、短いお話、挨拶のやりとり | 好きな歌を選んでもらい、選ぶ楽しさを大切にする |
| 小学校高学年 | 歌詞を見ながらの歌、短い会話、動画や音声 | 知っている単語を見つけたら一緒に喜ぶ |
歌とリズムを入口にする
英語の音とリズムを楽しく覚えるには、歌がとても役立ちます。メロディに乗せることで、言葉の区切りや強弱が自然と体に入ります。
- 繰り返しの多い短い歌を選ぶと、何度も聞くうちに口ずさみやすくなります
- 手遊びや動きのついた歌は、意味が体と結びつき、覚えやすくなります
- テンポのゆっくりな歌から始めて、慣れたら速い歌に挑戦すると、無理なく進められます
- 同じ歌を一定期間聞き続けると、子どもが自分から歌い出すきっかけになります
子どもが気に入った歌があれば、毎日聞いてもかまいません。繰り返しは、子どもにとって大きな安心であり、学びの時間でもあります。歌詞の意味を説明するより、一緒に体を揺らしたり、手拍子をしたりして、音とリズムを楽しみましょう。
聞く時間が続かないと感じたときは、量を増やすより、「楽しさ」を見直してみてください。子どもの好きな動物や乗り物、色の出てくる歌に変えるだけで、反応が変わることがあります。聞く時間の長さも、はじめは短くて構いません。毎日少しずつ、お気に入りの音に出会える時間を重ねていくと、英語への親しみが育っていきます。
きょうだいや友だちと一緒に聞くのも効果的です。同じ歌を一緒に聞いて体を揺らすと、楽しさが共有され、英語の音が心地よい思い出として残ります。
聞くときに大人ができる声かけ
聞く時間に、大人がどんな言葉をかけるかで、子どもの気持ちは変わります。テストのような質問をせず、共感や発見を伝える声かけを心がけましょう。
| 場面 | 避けたい声かけ | おすすめの声かけ |
|---|---|---|
| 英語の歌を聞いているとき | 「これ、どういう意味?」 | 「楽しい歌だね。どこが好き?」 |
| 子どもが口ずさんだとき | 「発音が違うよ」 | 「すてきな声だね。もう一回聞きたいな」 |
| 黙って聞いているとき | 「何か言ってごらん」 | 「聞いているだけでも大丈夫だよ」 |
子どもが口にした英語がたとえ不完全でも、まずは「言ってみた」ことを喜びましょう。発音や文法を直すのは後回しで十分です。話した喜びが先にあると、口に出すことが楽しくなります。
聞いた言葉が口から出る瞬間を迎えたら
聞く時間を重ねると、ある日突然、子どもが英語の言葉を口にすることがあります。そのときの反応が、次の一歩を決めます。
- 驚きすぎず、ゆっくりうなずいて、「いまの言葉、すてきだったね」と受け止める
- 同じ言葉を大人もやさしく繰り返し、会話のキャッチボールにする
- 場面とつなげて、「そうだね、りんごだね」と日本語で返し、意味を自然に結びつける
- 子どもがもっと言いたそうなら、別の言葉も添えて、遊びを広げる
はじめの一言は、単語やフレーズの断片であることがほとんどです。それで十分です。小さな声でも、間違っていても、子どもが自分から出した言葉には大きな価値があります。
話し出したあとも、聞く時間は続けましょう。聞く時間を続けることが、話す言葉の土台になります。
英語から表現へつなげる
聞くことに慣れた子どもは、やがて言葉を体で試したくなります。その気持ちが芽生えたときが、表現へ進むいちばんのチャンスです。
英語の言葉に親しんだら、体や声で表現する遊びにつなげると、さらに楽しさが広がります。色のことばを歌いながら絵をかく、動物の名前を言いながらなりきるなど、意味と動きを結びつける遊びです。
GOLDEN AGE PROGRAMでは、英語で話す力を、歌とことばを入口にして育てます。聞く・歌う、話す、表現するという流れの中で、英語が特別な教科ではなく、楽しい遊びのひとつになるよう進めています。市民ミュージカル123MUSICALなどの表現と舞台につながる道もあります。
講師は、VOICE TRAINER ACADEMYで学んだ認定講師で、声の指導はたーなー先生のメソッドが基になっています。ご家庭ではオンラインで全国から受講できます。回数や料金は、年齢と希望をうかがってからご案内しています。
はじめの一歩として
まずは、今日の生活の中に、英語の歌を一曲流してみましょう。子どもが体を揺らしたり、口ずさんだりする姿を見つけたら、それが「聞く時間」が育っているサインです。
プログラムの内容はGOLDEN AGE PROGRAMのサイトでご覧いただけます。英語や音楽についてのご相談は、お問い合わせフォームから、LINEでもお気軽にどうぞ。
よくある質問
英語を話さない時期が長くても心配ありませんか?
話し出すタイミングは子どもによって違います。聞く時間を楽しく重ねながら、その子のペースを待ちましょう。
親の発音が不安でも大丈夫ですか?
大丈夫です。完璧な発音より、一緒に楽しむ姿勢が子どもにはいちばんの刺激になります。
家庭ではオンラインで受けられますか?
はい。ご家庭では、オンラインで全国から受講できます。