園の行事

園の行事に音楽を取り入れる計画の立て方|お楽しみ会・生活発表会・卒園の会

 文:GOLDEN AGE PROGRAM 編集部/監修:たーなー先生(田中直人)

園の行事に音楽があると、子どもたちの表情も保護者の笑顔も広がります。年間の流れの中で音楽をどう配置するか、計画の立て方をまとめました。

園の行事に音楽を取り入れる計画は、「行事ごとに音楽の役割を決める」「年間を通して声と耳を育てる流れをつくる」「準備を逆算して小さな段階に分ける」の三つを押さえると立てやすくなります。行事の直前に慌てて練習するより、日々の保育の中で少しずつ音楽にふれておくと、当日の子どもたちは自然な笑顔で参加できます。

GOLDEN AGE PROGRAMは、幼稚園・保育園に向けて、クラスの時間や行事に合わせた内容を導入の相談から一緒に考えています。この記事では、園の先生方が計画を立てるときの考え方を、行事ごとの役割、年間の組み立て、準備の順番に分けてご紹介します。

行事ごとに音楽の役割を考える

同じ「歌う」でも、行事によって音楽が果たす役割は変わります。まず役割をはっきりさせると、曲選びや練習の量が決まりやすくなります。

行事音楽の役割選び方のヒント
お楽しみ会みんなで楽しさを分かち合う手遊びや体を動かす歌など、全員が参加しやすいもの
生活発表会日々の成長を保護者に見てもらうクラスで育ててきた歌や表現を、その子らしさがみえる形で
季節の行事季節の気持ちを歌で味わうその季節にちなんだことばや情景のある歌
卒園の会感謝と門出の気持ちを歌にのせる歌詞の意味を子どもと話し合い、気持ちをこめて歌えるもの

役割が決まると、「どのくらい完成度を求めるか」も見えてきます。お楽しみ会なら、楽しさが最優先です。発表会なら、日常の積み重ねを見せる場です。卒園の会なら、気持ちのこもった一曲が心に残ります。

役割を園内で共有しておくと、先生方の間で目指す方向がそろい、子どもへの声かけも自然に統一されます。

年間の中で音楽を育てる流れ

行事のための練習だけでなく、日々の保育に短い音楽の時間を組み込んでおくと、子どもの声と耳が少しずつ育ちます。年間を大きく三つの時期に分けて考えるのがおすすめです。

  1. 春〜初夏:歌に親しむ時期。朝の会や帰りの会で、同じ歌を繰り返し聞き、歌う楽しさを知る
  2. 夏〜秋:リズムと声を広げる時期。手拍子、足踏み、声の大きさの変化など、遊びの中で表現を増やす
  3. 冬〜春:まとめと表現の時期。クラスで育てた歌や表現を、行事に向けて形にしていく

この三つの流れは、GOLDEN AGE PROGRAMが大切にしている「聞く・歌う、話す、表現する」という遊びの中で一歩ずつ進む考え方と重なります。最初から発表を目標にせず、まず聞いて、声を出して、最後に表現へつなげる順番です。

年間の見通しが立つと、行事直前に練習量が偏る心配も減ります。子どもたちの様子を見ながら、時期ごとに内容を調整できるように、余白を持たせた計画にしておきましょう。

準備を逆算する|行事までの段取り

行事の日が決まったら、そこから逆算して準備を小さな段階に分けます。次の表は、一つの目安です。

段階やること確認したいこと
企画行事の目的と曲、子どもに見せたい姿を決める先生方の間で意見がそろっているか
導入クラスの時間に曲を流し、聞いて親しむ子どもが自分から口ずさんでいるか
練習短い時間を重ね、声と動きを合わせる楽しい雰囲気が保たれているか
通し入場から終わりまでを一度体験する立ち位置、並び方、挨拶の合図
当日体調と気持ちを見ながら、自然な声で参加する子どもの表情を第一に見守る

各段階で「楽しい雰囲気が保たれているか」を確かめるのが大切です。練習が長引いて子どもの表情が曇ってきたら、いったん別の遊びに切りかえましょう。声は気持ちとつながっているので、気持ちが乗る環境が整えば、声は自然に出てきます。

クラスの時間でできる短い音楽活動

行事の計画とあわせて、日々のクラスの時間にできる音楽の工夫も用意しておくと安心です。道具はいりません。

  • 朝の会:その日の気持ちを声の大きさで表す。元気なら大きく、眠いなら小さく
  • 集まりの合図:手拍子のパターンを真似して、静かに集まる
  • お片づけの時間:同じ歌を決めて、歌が終わるまでに片づける
  • 帰りの会:今日のお気に入りの歌を一曲選んで、みんなで歌う

こうした短い時間の積み重ねが、行事のときの安心感になります。毎日同じ歌を歌うと、子どもは先を予想でき、安心して声を出せるようになります。歌が生活の一部になると、行事に向けた練習も特別なことではなく、いつもの延長として自然に受け止められます。

練習中のつまずきと直し方

計画どおりに進まない日があるのは、どの園でも同じです。つまずきの理由を見分けて、小さく直していくと、子どもたちの楽しい気持ちを守りながら進められます。

場面よくある様子直し方の例
声がそろわない速さや入りのタイミングがばらばらになる先に手拍子で拍をそろえてから、声を重ねる
歌詞を忘れる途中で止まったり、口だけ動かしたりする歌詞の場面を絵や動きにして、意味から思い出す
集中が切れる立ち歩いたり、ほかの遊びに気が向く活動を短く区切り、体を動かす遊びをはさむ
恥ずかしがる子がいる声を出さずに立っているその子のペースを尊重し、動きだけの参加も認める

声が出ない子にも、役割を作ることができます。拍を刻む、合図の手を上げる、決めポーズをとるなど、歌以外の参加の形があると、居場所が生まれます。そのうちに、まわりの声に誘われて、自分から口を開く日がきます。

練習のあとは、先生方で短く情報を共有しましょう。「今日は〇〇さんが初めて大きな声を出した」「このフレーズが楽しそうだった」といった小さな気づきが、次の活動を考えるヒントになります。子どもの変化に気づく目が増えるほど、音楽の時間は豊かになります。

保護者に伝えたいこと

行事の音楽は、保護者の方と気持ちを分かち合う場でもあります。当日だけでなく、事前に園の考え方を伝えておくと、子どもたちの姿を温かく受け止めてもらえます。

お便りやクラスの掲示で、「この時期はこんな歌を楽しんでいます」と日々の様子を伝えるのがおすすめです。ご家庭でも同じ歌を口ずさんでもらえるように、歌詞や振りの紹介を添えると、親子の会話が広がります。家庭と園で同じ歌がつながると、子どもは自信を持って当日を迎えられます。

行事のあとには、子どもたちの感想や様子を伝えましょう。「大きな声で歌えたね」と家族からも声をかけてもらえれば、体験の余韻が長く続きます。

導入の相談から始める

園の先生方だけで計画を進めるのが難しいときは、外部の講師と一緒に考える方法もあります。GOLDEN AGE PROGRAMの講師は、VOICE TRAINER ACADEMYで学んだ認定講師で、声の指導はたーなー先生のメソッドが基になっています。

導入は、まず相談から。クラスの時間や行事の予定、子どもたちの様子、先生方のご希望をうかがいながら、園に合った内容を一緒に考えます。回数や料金は、希望をお聞きしてからご案内しています。

行事の音楽を、子どもたちの「声」と「耳」を育てるきっかけにしてみませんか。プログラムの詳しい内容はGOLDEN AGE PROGRAMのサイトでご覧いただけます。ご相談はお問い合わせフォームから、LINEでもお気軽にどうぞ。

よくある質問

行事の直前からでも相談できますか?

日程と内容をうかがったうえで、そのときに合った進め方を一緒に考えます。まずはお気軽にご連絡ください。

クラスの時間に合わせた内容にできますか?

幼稚園・保育園には、クラスの時間や行事に合わせた内容を、導入の相談から一緒に考えています。

先生方の負担を増やさずに進められますか?

園の状況をお聞きして、日々の保育に無理なく組み込める形を一緒に考えます。