親子の音楽時間
歌が苦手な親でも大丈夫|子どもと楽しむ音楽の時間のつくり方
歌が苦手でも、子どもとの音楽の時間は楽しめます。上手に歌うことより、一緒に楽しむ気持ちが大切です。聞く・動く・声を出すの三つの入り口をご紹介します。
歌が苦手な親御さんでも、子どもとの音楽の時間は十分に楽しめます。子どもにとって大切なのは、歌の上手さではなく、「大好きな人が楽しそうに声を出している」という安心感です。聞く、動く、声を出す。この三つの入り口から、ご自身が心地よいものを選んで、少しずつ始めてみましょう。
GOLDEN AGE PROGRAMは、幼児から小学生のための「声・音楽・英語で話す力」のプログラムで、無理のない声の出し方と歌う楽しさを大切にしています。この考え方は、親御さんにとっても同じです。この記事では、歌に自信がなくても子どもと音楽を楽しめる方法をご紹介します。
子どもが親の歌に求めているもの
子どもは、親の歌を「上手かどうか」より、そばにいてくれることで受け止めていることが多いものです。そばで声を出してくれること、一緒に笑ってくれること、自分のために時間を使ってくれることが、うれしいのです。
親御さんが「歌が下手だから」と遠慮して声を出さなくなると、子どもは「歌ってはいけないものなのかな」と感じてしまうことがあります。反対に、親が楽しそうに口ずさんでいる家庭では、子どもも自然と歌い始めます。声を出す姿そのものが、いちばんの手本です。
音程やリズムが完璧でなくても、気にする必要はありません。子どもの耳と声は、遊びを通してゆっくり育てていけます。親が楽しむ姿は、音楽が楽しいものだという確かな印象になります。
三つの入り口から選ぶ
| 入り口 | 内容 | こんな方におすすめ |
|---|---|---|
| 聞く | 好きな音楽を一緒に聴き、感じたことを話す | 声を出すのは気恥ずかしい方 |
| 動く | 手拍子、足踏み、ダンスなど、体でリズムを楽しむ | 歌うより体を動かすほうが得意な方 |
| 声を出す | 短い歌、掛け声、ことば遊びなどを一緒に口ずさむ | 少しだけ声を出してみたい方 |
どの入り口からでも、音楽の楽しさに触れられます。まずは「聞く」から始めて、慣れたら「動く」「声を出す」に進む順番もよいでしょう。ご自身の気持ちが楽になる方法を選んでください。
「聞く」から始める音楽の時間
歌わなくても、一緒に聴くだけで立派な音楽の時間です。お気に入りの曲を流して、並んで座るだけで構いません。
- 子どもの好きな曲を一緒に聴き、「どこが好き?」とたずねてみる
- 知らない曲に出会ったら、「どんな気持ちになる曲かな」と感想を話し合う
- 目を閉じて聴き、思い浮かんだ景色を言葉にして伝え合う
- 聴いた曲のリズムに合わせて、そっと体を揺らす
感想を話し合う時間は、子どもの感じ方を知る機会にもなります。「この音、きらきらしているね」「悲しい感じがするね」といった言葉は、音を味わう楽しさを広げてくれます。親が正解を示すのではなく、子どもの言葉をそのまま受け止めると、安心して感じたことを話せるようになります。
「動く」で音楽をからだに通す
体を動かしながら音楽を感じると、頭で考えるより先に、リズムが体に入ってきます。歌う自信がなくても、動きなら気軽に参加できるという方は多いものです。
声を出すのが苦手な方は、リズム遊びから始めるのがおすすめです。手拍子や足踏みは、上手下手が出にくく、はじめてでもすぐ楽しめます。
| 遊び | やり方 | ポイント |
|---|---|---|
| 手拍子まねっこ | 親が手拍子を打ち、子どもが同じリズムで返す | 短いパターンから始め、交代で出題する |
| 名前のリズム | 家族の名前を手拍子に合わせて言う | 音節ごとに手を打つと、言葉のリズムに気づける |
| 音楽が止まったら | 曲を流して踊り、止まったらポーズを決める | 止まる遊びで、聴く力を楽しく育てる |
| 楽器ごっこ | 鍋とスプーン、空き箱などで音を出す | いろいろな音色を探して遊ぶ |
家にあるものを楽器にする遊びは、子どもの想像力も広げます。音の違いを見つけるたびに、「この音は低いね」「こっちは高いね」と一緒に発見を楽しんでください。
「声を出す」はハードルを下げて
声を出すときは、歌にこだわらず、まず「声遊び」から始めましょう。たとえば、「あー」と長く伸ばす、「ぴよぴよ」と高い声を出す、「ぞうさん」と低い声で言うなどです。音程を気にしなくてよい遊びなら、気軽に楽しめます。
- 動物の鳴き声をまねして、声の高さを変えて遊ぶ
- 短い歌を、歌詞だけゆっくり読み上げて楽しむ
- 慣れたら、子どもの歌に合わせて小さな声で口ずさむ
- 最後に、サビや繰り返しの部分だけ、一緒に声を重ねる
子どもの歌に合わせる形なら、自分が主役にならず、気持ちが楽になります。一緒に口ずさむうちに、気づけば自然に歌っているという方も多くいます。
気持ちが軽くなる考え方と続け方
| 気になること | 考え方 | 試してみること |
|---|---|---|
| 音程に自信がない | 子どもは音程より雰囲気を受け止めていることが多い | 楽しそうな顔と声を大切にする |
| 恥ずかしい | 家族の前なら、完璧を目指さなくてよい | 最初は子どもと二人だけの時間にする |
| 何を歌えばいいか分からない | 子どもの好きな歌から始める | 子どもに選んでもらう |
| 続けられるか不安 | 毎日でなくてもよい | 短い時間を、気が向いたときに |
音楽の時間は、「やらなければ」ではなく「やりたいときに」で十分です。短くても、笑顔で終われた日は、立派な音楽の時間でした。親子で楽しむ経験が増えるほど、音楽がもっと身近になります。
始め方に迷うときは、一週間の気軽な計画を立ててみるのもおすすめです。次の表は、一つの例です。
| 曜日の目安 | やってみること | かかる時間の感覚 |
|---|---|---|
| はじめの日 | 子どもの好きな曲を一緒に聴く | 曲が終わるまで |
| 二日め | 同じ曲で手拍子をしてみる | 一曲分 |
| 三日め | サビだけ、小さな声で口ずさむ | 数十秒 |
| 四日め | 子どもに歌ってもらい、親は拍手する | 一曲分 |
| 五日め | 動物の声まねで高い低いを遊ぶ | お風呂や移動の合間 |
| お休みの日 | 今週のお気に入りを、家族に披露する | のんびりと |
この流れは、聞く、動く、声を出す、聴いてもらう、の順に、少しずつ段階を上げています。うまくいった日も、そうでない日も、続けたこと自体を喜びましょう。小さな成功体験が重なると、「歌うのが苦手」という思い込みが、少しずつやわらいでいきます。
子どもが「もう一回やりたい」と言ったら、それが最高の合図です。毎日の中に、笑顔で声を出せる時間が増えると、親子の距離もぐっと近づきます。お子さんが歌う姿を見つけたら、上手下手ではなく、声を出した勇気を一緒に喜んでください。
専門の講師に任せる安心も
家庭での音楽の時間は親子の宝物ですが、声の出し方や歌の楽しさを専門の講師と一緒に育てる選択肢もあります。GOLDEN AGE PROGRAMの講師は、VOICE TRAINER ACADEMYで学んだ認定講師で、声の指導はたーなー先生のメソッドが基になっています。ご家庭ではオンラインで全国から受講できます。
流れは、フォームまたはLINEからお問い合わせいただき、お話をうかがうところから始まります。回数や料金は、年齢と希望をおうかがいしてからご案内しています。親御さんは、見守り役として一緒に楽しんでください。
プログラムの内容はGOLDEN AGE PROGRAMのサイトでご覧いただけます。ご相談はお問い合わせフォームから、LINEでもお気軽にどうぞ。
よくある質問
音痴でも子どもと歌っていいですか?
もちろんです。子どもは歌の上手さより、親が楽しそうに声を出していることを喜びます。
歌わずに音楽を楽しむ方法はありますか?
一緒に聴く、手拍子や足踏みで体を動かすなど、声を出さなくても楽しめる入り口があります。
専門の講師に任せたほうがよいですか?
家庭の音楽の時間と並行して、講師と一緒に育てる選択肢もあります。お子さんに合う形をご相談ください。