家庭の音楽あそび
雨の日に家で遊ぶ音楽あそび|道具なしで楽しむ三十分の過ごし方
雨の日は、耳をすませる絶好のチャンスです。家にあるもので楽しめる音楽あそびを、三十分の流れで紹介します。
雨の日の音楽あそびは、「雨の音そのものを、遊びの素材にする」と、一気に楽しくなります。外に出られないもどかしさを、耳をすませる時間、体を動かす時間、声を出す時間に変えれば、三十分があっという間に過ぎていきます。この記事では、雨音を使った遊び、体を動かす遊び、家にあるもので作る楽器、そして三十分の流れを紹介します。
雨の日こそ、耳をすませる時間にする
雨の日は、晴れた日には聞こえない音がたくさんあります。屋根を打つ音、窓をたたく音、雨どいを流れる音、水たまりに落ちる音。同じ雨でも、降り方によって音のリズムも大きさも変わります。
まず、窓の近くに親子で座って、一分間、何も言わずに雨音を聞いてみましょう。終わったら「どんな音が聞こえた?」とたずねます。「ぽつぽつ」「ざーざー」「ぴちゃぴちゃ」と、子どもが言葉にした音を、そのまま声で再現してみると、楽しい声の遊びに変わります。
雨音を使った遊び四つ
遊び一:雨音のものまね
聞こえた雨音を、声や手拍子でまねします。小雨は指先でテーブルをトントン、大雨は両手でひざをバンバン。音の強さを変えて、雨が強くなったり弱くなったりする様子を、声と手で表現します。
遊び二:雨のものがたり
雨を主役にしたお話を、声と音で作ります。「ぽつん、ぽつん、小さな雨が降り始めました」と、親が語ると、子どもが雨音の担当になって、音を入れます。雨が強くなる場面は、手拍子をだんだん大きくします。
遊び三:音の大きさ・速さのかくれんぼ
大人が手拍子で「ゆっくり・はやい」「小さい・大きい」を示し、子どもが同じようにまねします。慣れたら、子どもが先に出す役になります。
遊び四:しずかな歌の時間
雨の日は、静かな歌が似合います。声をおさえて、ささやくように歌ってみましょう。静かに歌うと、自分の声がよく聞こえて、声のコントロールの練習にもなります。
体を動かして、エネルギーを使う遊び
外で走り回れない日は、家の中でも体を思い切り動かしたいものです。音楽と組み合わせると、安全に楽しめます。
| 遊び | やり方 | 楽しむポイント |
|---|---|---|
| 音楽ストップ | 曲が流れている間は自由に動き、止まったらそのポーズで固まる | 止まる瞬間のポーズを、全員でほめる |
| 動物の歩き方 | ゾウは大きくゆっくり、ネズミは小さく速く歩く | 声も動物に合わせて出す |
| スカーフダンス | 薄い布を持って、曲に合わせてゆらす | ゆっくり曲、はやい曲で動きを変える |
| リズム階段 | タオルを並べて道を作り、拍に合わせて踏む | 踏む場所を声に出して数える |
家具の角や、床がすべりやすい場所には気をつけて、遊ぶ前に動けるスペースを確認しましょう。靴下は脱いで、はだしかすべり止めつきの靴下で遊ぶと安心です。
家にあるもので作る、手作り楽器
| 楽器 | 材料 | 音の特徴 |
|---|---|---|
| マラカス | 空のペットボトルと、お米や豆 | 入れる量で音の大きさが変わる |
| 太鼓 | 空き箱やお菓子の缶 | たたく場所で音の高さが変わる |
| ギター | 空き箱に輪ゴムを張る | 輪ゴムの太さで音の高さが変わる |
| シンバル | お鍋のふたを二枚 | 大きな音が出るので、そっと鳴らす |
作る時間も、音楽あそびの一部です。材料を選ぶとき、「どんな音が出るかな」と話しながら、音の違いを楽しみます。完成したら、好きな曲に合わせて、家族でミニ演奏会を開きましょう。
作るときの安全のポイント
ペットボトルのふたは、必ずしっかり閉めて、テープで固定しておきます。中身が出てしまうと、口に入れるおそれがあります。小さな子どもと作るときは、大人が仕上げを担当してください。輪ゴムを使うときは、顔に近づけないように遊びましょう。
親が一緒に楽しむための準備と声かけ
雨の日の遊びを長く続けるには、親も無理をしないことが大切です。準備は、窓辺の場所を片づけることと、手作り楽器の材料を一か所にまとめておくことだけで十分です。声かけは、「何の音かな」「どんな声だと思う」と、子どもの考えを引き出す質問を中心にします。
正解のある遊びにしすぎず、子どもが思いついた音や声を、そのまま受け止めましょう。「ざーざー」を「どーどー」と表現する子もいます。その子なりの聞こえ方を認めると、次の発見をうれしそうに教えてくれるようになります。
雨の日のあとも続く、聞く習慣
雨音に耳を向ける経験を重ねると、晴れた日にも、風の音、鳥の声、遠くの電車の音など、身の回りの音に気づく子が増えます。音に気づく力は、歌やリズムを楽しむ土台になります。雨の日をきっかけに、毎日の暮らしの中で「いまの音、聞こえた?」と声をかけ合う習慣を作ってみてください。毎日続けるうちに、親子の会話も増えていきます。
雨あがりに、外の音を探しに出かける
雨がやんだら、傘や長靴を持って、音を探しに出かけるのもおすすめです。家の中で耳をすませた経験が、外でも生きてきます。
| 探す場所 | 聞こえる音 | 遊びのヒント |
|---|---|---|
| 水たまり | ぴちゃん、ぱしゃん | 長靴で踏んで、音の違いを声でまねする |
| 葉っぱ | しずくが落ちる、ぽとん | しずくの落ちる間隔を、手拍子で表現する |
| 排水口 | 水が流れる、ごぼごぼ | 声で水の流れを、低い音から高い音へ表現する |
| 傘 | 雨粒が当たる、ぽつぽつ | 傘の布をそっとたたいて、リズムを作る |
聞こえた音を、お話や歌にして持ち帰る
散歩から帰ったら、聞こえた音を思い出して、声でもう一度再現してみます。「ぴちゃん」「ぽとん」「ごぼごぼ」を順番に並べると、立派な「雨あがりの音楽」が完成します。紙に絵を描いて、絵の順番どおりに声で演奏すれば、親子の合作になります。
おやつの時間まで音楽でつなぐ
雨の日は、おやつの時間が楽しみな一日のしめくくりです。「雨の歌を歌ったら、おやつにしよう」と、遊びの最後におやつを置くと、片づけも気持ちよく進みます。音楽が、遊びと生活の切り替えスイッチになることを、子どもは体で覚えていきます。
三十分で楽しむ、流れの例
- 最初の五分:窓辺で雨音を聞き、聞こえた音を声でまねする。
- 次の十分:手作り楽器を作る、または家にある物から選ぶ。
- 次の十分:雨のものがたりや音楽ストップで、楽器と体を使って遊ぶ。
- 最後の五分:静かな歌を、ささやき声で歌って落ち着く。
最後に静かな歌を入れると、動いたあとの興奮が落ち着いて、その後のおやつや昼寝へ、スムーズに切り替えられます。
声を楽しむ場を探しているなら
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よくある質問
集合住宅で、音が気になるときはどうすればよいですか。
小さな音の遊びを選べます。ささやき声の歌、指先の手拍子、スカーフダンスなどは、静かに楽しめます。
何歳から楽しめますか。
雨音を聞く遊びやものまねは幼児から、手作り楽器や替え歌は小学生まで、年齢に合わせて内容を変えて楽しめます。
兄弟で年齢が違っても大丈夫ですか。
役割を分けると楽しめます。年上の子が進行役、年下の子が音の担当など、出番を変えてみてください。