季節の歌あそび
季節の歌で季節のことばにふれる|春夏秋冬の歌あそびカレンダー
季節の歌には、その季節の景色や行事のことばがぎゅっと詰まっています。月ごとの小さな歌あそびで、子どもの毎日に季節の言葉を増やしていきましょう。
季節の歌は、一年を通して少しずつ取り入れるのがおすすめです。「今月はこの歌」と決めて、歌だけでなく、その歌に出てくる景色や物を実際に見て触れると、子どもの中で言葉と体験がつながります。ここでは、春夏秋冬の歌あそびを、月ごとのカレンダーとして使える形で紹介します。
季節の歌が子どもに残すもの
季節の歌には、桜、ひまわり、こおろぎ、雪だるまのように、その季節ならではの言葉がたくさん出てきます。子どもは意味を説明されなくても、歌いながら「この言葉はこの季節に出てくるものだ」と覚えていきます。歌のメロディがあるので、言葉が頭に残りやすいのも特長です。
もう一つの良さは、毎年同じ時期に同じ歌が戻ってくることです。去年は歌えなかった歌が、今年は自分で歌えるようになる。その変化が、子ども自身にも家族にも見えやすくなります。季節の歌は、成長を測る小さな目盛りの役目も果たしてくれます。
GOLDEN AGE PROGRAMは、声と歌、耳とリズム、英語で話す力、表現と舞台を、遊びの中で一歩ずつ育てるプログラムです。季節の歌あそびは、聞く・歌う→話す→表現する、という流れを家庭で体験できる身近な方法です。
歌あそびカレンダーの使い方
やり方は簡単です。月の初めに、その月に歌う歌を一つだけ決めます。それを玄関やリビングの壁に貼った紙に書いておき、その月は毎日どこかで一回歌います。たくさんの歌を詰め込むより、一つの歌を何度も歌うほうが、子どもは安心して声を出せます。
歌う場面は、朝の支度、おやつの前、お風呂、寝る前など、生活の区切りに結びつけると続きます。「お風呂に入ったらこの歌」と決めれば、大人が声をかけなくても、子ども自身が思い出してくれるようになります。
季節の歌には、歌う前の一言を添えるのがおすすめです。「今日は風が冷たいね。冬の歌を歌おうか」のように、外の様子と歌をつなげます。歌だけを切り離さず、実際の空気や景色と一緒に覚えることが、言葉を豊かにします。
月ごとの歌あそび:春夏秋冬
春の歌あそび(三月・四月・五月)
春は、始まりの季節です。新しい環境に入る子どもも多いので、歌が気持ちをほぐす役目をしてくれます。
- 三月:ひなまつりや卒園・卒業の歌。おひなさまの飾りを見ながら歌います。歌詞に出てくる言葉と実物を、指さしで結びつけます。
- 四月:桜と入園・入学の歌。散歩で花びらを拾い、歌いながら手のひらに乗せて遊びます。春風の音をまねる「ふうー」の声あそびも楽しめます。
- 五月:こいのぼりや新緑の歌。体を大きく伸ばしながら歌うと、息もたっぷり使えます。
春の歌は、ゆったりしたテンポのものが多いので、息をたっぷり吸ってから歌う練習にも向いています。「すーっと吸って、はーっと歌う」と声に出して見せると、子どもは真似をして深い息を使いはじめます。
夏の歌あそび(六月・七月・八月)
夏は音の多い季節です。雨音、蝉の声、花火の音と、耳を使う遊びが豊富に見つかります。
- 六月:雨と蛙の歌。窓を打つ雨の音に耳をすまし、「ぽつん、ぱらぱら」と声で真似をします。蛙の合唱ごっこは、家族みんなで声を重ねる練習にもなります。
- 七月:七夕と星の歌。短冊に願いごとを書いてから歌います。歌詞に出てくる星の言葉を、折り紙の星で表すのも楽しい工夫です。
- 八月:海と花火の歌。ドーンと大きな声、しゅるしゅると細い声の使い分けを、花火ごっこで遊べます。
夏の歌は、元気に声を張る場面と、雨や波のようにそっと歌う場面の両方があります。大きい声と小さい声を使い分ける、よい機会になります。
秋の歌あそび(九月・十月・十一月)
秋は、実りと虫の音の季節です。静かな音を聞き分ける遊びに向いています。
- 九月:お月見と虫の歌。夜に少し外へ出て、虫の声を聞いてみます。聞こえた音を声で真似して、親子で答え合わせをします。
- 十月:運動会とどんぐりの歌。どんぐりを拾いながら歌い、拾った数を歌のリズムに合わせて数えます。
- 十一月:紅葉と収穫の歌。葉っぱの色を言葉にして、「あか、きいろ、だいだい」と歌の合間に入れてみます。
秋は耳をすます季節です。歌う前に十秒だけ目を閉じて、聞こえる音を言い合うと、そのあとの歌の声がやわらかくなります。
冬の歌あそび(十二月・一月・二月)
冬は、行事の多い季節です。家族や友だちと集まる機会に、歌が活躍します。
- 十二月:クリスマスと冬の歌。みんなで歌う歌が増える月です。鈴や手拍子を使って、リズムを楽しみます。
- 一月:お正月と雪の歌。お正月の言葉あそびや、かるた取りと歌を組み合わせられます。雪の降る様子を、ゆっくりした声で表現してみましょう。
- 二月:節分と寒さの歌。「おにはそと、ふくはうち」のかけ声を、大きな声と小さな声で言い分ける遊びにできます。
冬は寒さで体がこわばりやすいので、歌う前に肩をぐるぐる回したり、手をこすり合わせたりして体を温めてから始めましょう。体がほぐれると、声ものびのび出てきます。
園や学童で使うときの考え方
幼稚園、保育園、学童などで季節の歌を取り入れるなら、朝の会や帰りの会に「今月の歌」の時間を置くのが定番です。毎日同じ時間に歌うと、子どもたちは次第に自分から声を出すようになります。
行事の前には、その行事にちなんだ歌を少し増やしましょう。クラスの時間や行事の予定に合わせて、どの月にどの歌を置くかを先に決めておくと、保育や活動の流れに無理なく組み込めます。園や学校での音楽の取り入れ方については、GOLDEN AGE PROGRAMでも導入の相談から受けています。
続けるためのコツと、うまくいかないとき
歌あそびカレンダーを続けるには、完璧を目指さないことが大切です。毎日歌えなくても、思い出した日に一回歌えば十分です。カレンダーに歌った日はシールを貼るなど、見える形にすると、子どもが自分から参加しやすくなります。
| 場面 | 工夫 |
|---|---|
| 子どもが歌いたがらない | 大人がまず一人で楽しそうに歌い、誘うだけにして待つ |
| 歌詞を覚えられない | 全部を覚えさせず、サビやくり返しの部分だけで楽しむ |
| 月の途中で別の歌を好きになった | その歌を優先してよい。カレンダーは子どもの気持ちに合わせて動かす |
| 季節の言葉の意味が分からない | 実物か絵本の絵を一緒に見る。説明より体験を先に |
季節が過ぎたあとも、前の季節の歌をときどき歌って振り返ると、一年分の歌が積み重なっていきます。年の終わりに、一年間のカレンダーを家族で眺めてみてください。どんな歌を歌ってきたかを一緒に思い出す時間は、親子にとって温かい思い出になります。
声や歌のことを相談してみませんか
GOLDEN AGE PROGRAMは、幼児から小学生のための「声・音楽・英語で話す力」のプログラムです。家庭にはオンラインで全国から、幼稚園・保育園には行事やクラスの時間に合わせた導入の相談から対応しています。講師はVOICE TRAINER ACADEMYで学んだ認定講師です。季節の歌を園の行事にどう取り入れるか、家庭でどう楽しむかなど、気軽に聞いてみてください。