表現と舞台

子どもが舞台で表現する楽しさ|声と歌から市民ミュージカルへの道すじ

 文:GOLDEN AGE PROGRAM 編集部/監修:たーなー先生(田中直人)

舞台に立つ体験は、子どもが「自分の声で伝える」喜びを知る大きな機会です。声と歌から舞台の表現へ進む、無理のない道すじを紹介します。

子どもが舞台で表現する楽しさを育てるには、いきなり人前に立たせるのではなく、「聞く・歌う→話す→表現する」と、遊びの中で一歩ずつ進める順番が大切です。GOLDEN AGE PROGRAMは、幼児から小学生のための声・音楽・英語で話す力のプログラムで、その先の目標の一つに、市民ミュージカル123MUSICALのような舞台での表現を置いています。この記事では、声と歌から舞台へつながる道すじを、段階ごとに紹介します。

舞台の経験が子どもに届けるもの

舞台は、声、ことば、体の動き、そして周りの人との呼吸が合わさる場所です。自分の出番を待ち、仲間と声をそろえ、見に来てくれた人の前で表現する。この一連の流れは、教室の中だけでは味わえない体験です。

ここで大切なのは、上手さを競うことではなく、「自分の声で参加できた」という実感です。ゴールデンエイジは、子どもが見たもの聞いたものを驚くほどの速さで吸収する時期だといわれています。からだの動きやことばの力が大きく伸びるこの時期に、舞台の空気にふれることは、子どもにとって忘れられない体験になります。

舞台の前に育てたい四つの土台

GOLDEN AGE PROGRAMでは、育てたいことを四つに分けています。舞台での表現は、その最後に置かれています。

土台内容舞台でいきる場面
声と歌無理のない声の出し方と、歌う楽しさ広い場所でも安心して声を出せる
耳とリズム音の高さやリズムを、遊びの中で聞き分ける仲間の声や音楽に合わせて動ける
英語で話す歌とことばを入口に、英語で話すことばを自分の声で届ける
表現と舞台市民ミュージカル123MUSICALなどそれまでの力を合わせて表現する

この表を見ると、舞台は特別な訓練の場ではなく、日々の「聞く」「歌う」「話す」の延長にあることがわかります。声と歌で安心して声を出せるようになり、耳とリズムで周りの音を感じ取れるようになる。その二つが育っていれば、舞台に立つときの不安がやわらぎやすくなります。

段階ごとの進め方

舞台に向かう道すじを、四つの段階で考えてみましょう。

  1. 聞く:音楽やことばを、まずは楽しんで聞く
  2. 歌う:声を出す楽しさを、みんなと味わう
  3. 話す:歌のことばから、自分の声でことばを伝える
  4. 表現する:声、ことば、動きを合わせて、人に見てもらう

それぞれの段階で、できることが少しずつ増えていきます。次の段階に進む時期は、子どもによって違ってかまいません。聞く段階が長い子もいれば、歌うことにすぐ夢中になる子もいます。その子の歩みに合わせて、遊びの中で自然に進めるのが、プログラムの考え方です。

家庭では、次のような関わりが、舞台への土台づくりになります。

  • 好きな歌を一緒に口ずさみ、歌い終わったら拍手をする
  • 絵本を読みながら、登場人物の声を変えて遊ぶ
  • お手伝いの場面で、「ありがとう」を元気な声で言ってみる
  • 家族の前で、小さな発表ごっこをする

ここで大切なのは、見ている大人が楽しんで受け止めることです。上手にできたかどうかよりも、声を出したことそのものを認めてもらえると、子どもは次も出したくなります。

伊豆山の市民ミュージカルという舞台

123MUSICAL(伊豆山ミュージカル)は、伊豆山の子どもも大人も一緒に舞台に立つ市民ミュージカルです。第1回は2025年11月に開かれ、第2回は2026年6月に開かれました。伊豆山小学校の子どもたちも参加しています。

舞台は、伊豆山神社の境内と、123 MUSIC & RESORTSの野外ステージです。海を望む野外ステージは、2023年のクラウドファンディングで173人から1,000万円以上の支援を受けて生まれました。CAMPFIRE 静岡県まちづくりランキング2023年1位となった、地域の方々の思いがこもった場所です。

出演は、経験、年齢、性別、国籍を問わずオーディションで決まり、初心者の方も歓迎されています。出演の問い合わせは、123MUSICALの公式サイトから受け付けていて、希望をうかがったうえで、日程や募集内容が案内されます。次回の情報は、公式サイトと公式LINEで案内されます。

プロデュースと作曲はたーなー先生が担当しています。脚本・演出・作詞は杉本智孝さんです。子どもたちが、大人と同じ舞台で一つの作品をつくる体験は、世代を超えたつながりを実感できる機会でもあります。

見に行くだけでも、表現にふれられる

表現の学びは、舞台を見る側にも広がっています。観客として舞台を見ることも、とても大切な体験です。舞台を見たあとの会話は、子どもの感じたことを引き出すチャンスになります。

聞いてみたいことねらい
どの場面が好きだった?自分が心を動かされたところを言葉にする
どんな声が聞こえた?声の大きさ、高さ、速さに気づく
自分ならどう歌ってみたい?表現への興味を広げる

見て感じたことを話す経験は、自分の気持ちを声にする練習にもなります。舞台を見に行くことが、将来の出演へのきっかけになる子もいるでしょう。

本番が近づいたときの家庭での支え方

舞台や発表の日が決まったら、家庭での関わり方が子どもの気持ちを大きく左右します。練習を増やすよりも、安心して当日を迎えられる環境づくりを優先してみてください。

時期家庭でできること
少し前練習した歌やせりふを、家族の前で一度だけ披露する時間をつくる。聞く側は笑顔で拍手を送る
前日早めに支度をすませ、持ち物を一緒に確認する。楽しみな気持ちを話し合う
当日の朝水分をとり、深呼吸や軽いストレッチで体をほぐす。いつもの朝の流れを大切にする
終わったあと結果よりも、がんばった過程と、楽しかった瞬間をことばにして伝える

終わったあとの声かけは、特に大切です。「ここが上手だった」と評価するよりも、「みんなと声を合わせているのが素敵だったよ」「最後まで元気に出せたね」と、その子の行動と気持ちに目を向けると、次への意欲につながります。もし緊張で声が出にくかった日があっても、舞台の空気を味わえたこと自体が貴重な経験です。

プログラムのはじめ方とご相談

GOLDEN AGE PROGRAMは、家庭からはオンラインで全国から受講できます。講師は、VOICE TRAINER ACADEMYで学んだ認定講師で、声の指導の土台はたーなー先生のメソッドです。ボイストレーナー歴30年、5万人以上を指導してきた経験が、子どもたちの声と歌の時間にいきています。

回数と料金は、年齢とご希望をうかがってからご案内します。問い合わせフォームまたはLINEから連絡し、お話の時間でご家庭の希望をお聞かせください。そのうえで受講を始めます。幼稚園・保育園、小学校、学童、地域の団体には、導入の相談もあります。

舞台での表現は、日々の「聞く」「歌う」「話す」の先にあるものです。お子さんの声が、いつか自分らしい表現になるように、まずは楽しい一歩から始めてみませんか。詳しくは GOLDEN AGE PROGRAM でご覧いただけます。

よくある質問

舞台に立った経験がなくても大丈夫ですか。

市民ミュージカル123MUSICALは、初心者歓迎で、経験、年齢、性別、国籍を問わずオーディションで出演者が決まります。GOLDEN AGE PROGRAMでも、聞く、歌う、話すという順に、遊びの中で一歩ずつ進みます。

家庭からでも受講できますか。

はい。家庭からはオンラインで全国から受講できます。

次の公演はいつですか。

次回の情報は、123MUSICALの公式サイトと公式LINEで案内されます。