家庭の音楽あそび

冬休みに親子でできる音楽あそび|年末年始を楽しむ五つの企画

 文:GOLDEN AGE PROGRAM 編集部/監修:たーなー先生(田中直人)

長い冬休みは、毎日少しずつ音楽にふれる絶好の機会です。年末から年始まで、日にちごとに楽しめる五つの企画を、準備と進め方つきでまとめました。

冬休みの音楽あそびは、「毎日少しだけ」と「最後に家族発表会」の二本立てにすると、長い休みでも飽きずに続きます。年末は歌の大掃除、お正月は言葉あそび、年明けは冬のうたと体の動き、そして休みの終わりに家族の前で披露する、という流れです。この記事では、日にちに合わせて楽しめる五つの企画を、準備するものと進め方つきで紹介します。

冬休みに音楽あそびを入れるよさ

冬休みは、園や学校の予定がない日が続くため、家庭でじっくり遊べる時間が増えます。そのぶん、毎日の過ごし方がだらだらしやすい時期でもあります。朝のうたや、夕方の短い音楽タイムのように、一日の中で決まった時間を作ると、生活にリズムが生まれます。

また、冬は家の中で過ごす時間が長くなるため、音を使った遊びがぴったりです。道具がなくても、手拍子、足ぶみ、声だけで遊べます。外に出られない寒い日の遊びとして、いくつか持っておくと安心です。

長い休みの最後に、家族の前での発表を目標にすると、子どもは「ここに向けて練習しよう」と自分で考えます。聞いてもらう喜びを体験する、よい機会にもなります。

企画一|歌の大掃除(十二月下旬)

一年のあいだに歌った歌を、家族で振り返る企画です。年末の大掃除の合間や、夕食後の十五分ほどでできます。

  1. この一年に歌った歌、好きだった歌を、紙に書き出す。子どもが書けない場合は、大人が聞き取って書く。
  2. 書いた歌を、一曲ずつ全員で歌う。長い歌は一番だけでよい。
  3. 「今年のいちばん」を家族で投票して決める。

選ばれた歌は、冬休み中の「家族のテーマソング」にします。朝の支度や片付けの時間に歌うと、一年の締めくくりと新年への橋渡しになります。

進め方のコツは、書き出しの時間を欲張らないことです。思い出せない歌があっても、「どんなメロディだった?」と鼻歌で探すところから楽しめます。歌い終わったあとに、その歌をどこで覚えたのか、だれと歌ったのかを話すと、歌と思い出が結びついて、家族の会話も広がります。小学生なら、歌の名前を書いて壁に貼り、冬休み中に歌うたびに印をつけていくと、「今年のいちばん」の結果が目に見えて、楽しみが続きます。

企画二|お正月の言葉あそび(年始)

お正月は、かるた、しりとり、福笑いなど、言葉の遊びが身近な季節です。ここに音楽の要素を足すと、いつもの遊びが一段と盛り上がります。

  • うたいしりとり:歌の最後の言葉でつなぐしりとりです。「さくら」で終わったら、次の人は「ら」から始まる歌を歌います。歌のレパートリーが自然に増えます。
  • リズムかるた:読み札を手拍子のリズムにのせて読みます。「パン、パン、パパン」の合間に言葉を入れると、聞く力が働きます。
  • 新年のあいさつソング:「あけましておめでとう」を好きなメロディにのせて、家族それぞれのあいさつの歌を作ります。

言葉に節をつけて歌うと、言い慣れていない言葉も口に出しやすくなります。歌とことばを入口にする遊びは、英語に親しむきっかけとしても使えます。「ハッピーニューイヤー」を歌のリズムにのせて、家族で声をそろえてみてください。

三つの遊びは、どれも日ごろの言葉あそびの延長なので、特別な準備は要りません。ひとつだけ決めておくとよいのは、「負けても笑って次へ進む」という家族の約束です。うたいしりとりで歌が思い浮かばないときは、鼻歌だけで答えてもよいことにします。ルールをゆるくすると、小さな子も、歌に自信のない大人も、気持ちよく参加できます。遊びの最後に、いちばん楽しかった場面を一つ言い合うと、家族の笑顔が自然に増えます。

企画三|冬のうたと体の動き

雪、こたつ、おもち、北風など、冬らしい言葉を集めて、体の動きをつける遊びです。

冬の言葉体の動き声のつけ方
雪指先をひらひらさせながら、ゆっくりしゃがむ息を長くのばして「しーん」
北風体をぎゅっと小さく丸めてから、ぱっと広げる低い声から高い声へ「ぴゅーっ」
おもち両手でのばすまねをして、大きく動くのびる声で「びよーん」
こたつ体をゆらしてのんびり座るゆっくり低い声で「ぬくぬく」

この遊びでは、声の高さや大きさ、長さを変える経験ができます。大人は「もっと小さい雪にしよう」「大きい北風にしよう」と声をかけて、声の出し方に幅を持たせていきましょう。決まった正解はありません。子どもが思いついた動きと声を、まず全部受け止めるのがコツです。

慣れてきたら、お話づくりに発展させるのもおすすめです。「雪の日に、北風がやってきて、おもちがびよーんとのびて、最後にこたつでぬくぬく」のように、言葉をつないで短い物語にします。物語に合わせて声と動きをつけると、そのままミニ発表になり、のちの家族発表会の演目としても使えます。年長から小学生の子には、物語の語りと効果音を分担する形にすると、役割がはっきりして、取り組みやすくなります。

企画四|家族の音楽ひろば

家にある身近なものを楽器に見立てて、音を探す企画です。年末年始に親戚が集まるときにもおすすめです。

  • 鍋とおたま、空き缶、ペットボトルに米を入れた手作りマラカスなど、音の出るものを集める。
  • それぞれの音を鳴らして、高い音、低い音、長い音、短い音に分けてみる。
  • 三つの音を選び、順番を決めて、短いリズムの曲を作る。

音を聞き分ける遊びは、耳とリズムを育てる入口です。どの音が好きか、どの組み合わせが面白いかを話し合うと、音への関心が広がります。

音を探すときは、「鳴らす場所」も大事な手がかりになります。同じ空き缶でも、中をたたくか、ふちをたたくか、床に置くか、手に持つかで、音がまったく変わります。いろいろな鳴らし方を試して、「この音はなんに聞こえる?」と想像を広げましょう。雨の音、足音、遠くの電車など、音から連想した場面を言葉にすると、聞く力と表現する力が一緒に育ちます。

企画五|休みの終わりの家族発表会

最後の企画は、休みの終わりに開く家族発表会です。冬休みのあいだに遊んだ歌や遊びの中から、子どもが一つ選んで披露します。

準備は、発表の順番を決めて、会場になる部屋を整えるだけです。ステージの目印にテープで線を引き、観客の座る場所を決めると、それらしい雰囲気になります。発表の前には、「今日は○○を歌います」と一言話す練習を取り入れましょう。話し出しと終わりのあいさつが決まっていると、緊張しにくくなります。

終わったあとは、観客から一つずつ感想を伝えます。「声がよく聞こえたよ」「ここの動きが好き」のように、具体的に伝えると、子どもは次の発表への意欲を持てます。

声と音楽を、これからも楽しみたいときは

冬休みの音楽あそびをきっかけに、「もっと続けたい」「声や英語にも広げたい」と感じる家庭もあるでしょう。GOLDEN AGE PROGRAMは、幼児から小学生のための、声・音楽・英語で話す力を育てるプログラムです。聞く・歌う・話す・表現すると、遊びの中で一歩ずつ進みます。家庭ではオンラインで全国から参加できます。

年齢や気になること、希望の曜日と時間帯をうかがって、始め方を一緒に考えます。ご相談はお問い合わせフォームまたはLINEから受け付けています。

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よくある質問

道具がなくてもできる企画はありますか?

歌の大掃除、うたいしりとり、冬のうたと体の動きは、道具なしで遊べます。手拍子と声だけで十分に楽しめます。

年齢の違う子どもが一緒でも遊べますか?

遊べます。年下の子には動きや声まねの役割を、年上の子には進行や言葉づくりの役割を任せると、全員が参加できます。

家族発表会は、何をすればよいですか?

冬休み中に遊んだ歌や遊びを一つ選んで披露します。始めのあいさつと終わりのあいさつを決めておくと、落ち着いて発表できます。